特集・読み物

Feature
  • 誕生日に贈るワインおすすめ9選を予算別に紹介!選び方のポイントもあわせて解説

    誕生日に贈るワインおすすめ9選を予算別に紹介!選び方のポイントもあわせて解説

      誕生日のプレゼント選びに苦労されたことのある方も多いのではないでしょうか?ぜひ今後は、プレゼント候補にワインを含めて下さい!ワインと一口にいっても、生産国や品種などを掛け合わせると選択肢は幅広く、必ず相手にマッチするものが見つかります。 そうは言っても数ある選択肢からどう選べばいいのか悩みますよね。でも大丈夫。本記事で誕生日に贈るワインの選び方や価格別のおすすめワインを紹介しますので、素敵な誕生日プレゼント選びの参考にして下さい! 目次 誕生日プレゼントにワインがおすすめの理由 誕生日に贈るワインはどれがおすすめ?選ぶポイント 【予算3,000円】誕生日プレゼントにおすすめのワイン3選 【予算5,000円】誕生日プレゼントにおすすめのワイン3選 【予算10,000円】誕生日プレゼントにおすすめのワイン3選 誕生日プレゼントのワインに差をつけるポイント 誕生日プレゼントにワインがおすすめの理由 そもそも、なぜ誕生日プレゼントにワインがおすすめなのでしょう。いくつか理由があります。   ワインの産地は世界中に広がり、同じ造り手の中に種類、スタイル、品種等が異なる様々なラインナップがあります。つまり、ワインの銘柄は無数にあるので、贈る相手に合うワインが必ず存在するのです! お祝い、食事、親しい人との楽しい時間、リラクゼーション、文化、クラフトマンシップ、洗練、高級感…等々、ワインという言葉から連想されるイメージは、特別感もしくは幸せな時間といったポジティブなもので、まさにプレゼントにぴったりです。 ドレスアップした高級感溢れる場面から、アウトドアで仲間とワイワイ楽しむカジュアルなシーンまで、幅広いシチュエーションで楽しめるのがワイン。価格帯も様々なので、プレゼントを贈る相手との関係性や贈るシーンに合わせた選び方ができます。 ワインは愛好家のためだけのプレゼントにはなりません。初心者から専門家のように詳しい方まで、あらゆる層にマッチするワインがあります。 ワインの中には長期熟成が可能なものもあるので、記念として残すという選択肢もできます。 プレゼントを選ぶ立場にも嬉しいメリットが。これから紹介するワインを選ぶポイントさえ押さえてしまえば、今後のプレゼント選びに困らなくなるのです。ワインの種類は無限大なので、銘柄を変えれば全く同じにならないですし、ワインは飲み物なので、相手が気に入った一本であれば、全く同じものを連投しても喜んでくれます。 ワインを贈りたくなってきませんか? 誕生日に贈るワインはどれがおすすめ?選ぶポイント 実際にワインを選ぶ際に必ず検討してほしいポイントが3つあります。価格帯、ワインの種類、味の好みです。予算は決められるけど、あとはさっぱり分からない…というケースもあるかと思います。そのような場合の選び方についてもアイディアを提示しますので、参考にしてみて下さい。 価格帯 まずは、予算です。3,000円、5,000円、1万円、もっと奮発する!といったように、大まかにイメージを設定するとワインの選択肢が絞られるので、選びやすくなります。 金額 想定されるシチュエーション 3,000円前後 カジュアルな関係の友人や兄弟姉妹へのちょっとした誕生日プレゼントに。 ワイン以外の誕生日プレゼントと合わせて贈る際に。 5,000円前後...

    ギフト特集

    誕生日に贈るワインおすすめ9選を予算別に紹介!選び方のポイントもあわせて解説

      誕生日のプレゼント選びに苦労されたことのある方も多いのではないでしょうか?ぜひ今後は、プレゼント候補にワインを含めて下さい!ワインと一口にいっても、生産国や品種などを掛け合わせると選択肢は幅広く、必ず相手にマッチするものが見つかります。 そうは言っても数ある選択肢からどう選べばいいのか悩みますよね。でも大丈夫。本記事で誕生日に贈るワインの選び方や価格別のおすすめワインを紹介しますので、素敵な誕生日プレゼント選びの参考にして下さい! 目次 誕生日プレゼントにワインがおすすめの理由 誕生日に贈るワインはどれがおすすめ?選ぶポイント 【予算3,000円】誕生日プレゼントにおすすめのワイン3選 【予算5,000円】誕生日プレゼントにおすすめのワイン3選 【予算10,000円】誕生日プレゼントにおすすめのワイン3選 誕生日プレゼントのワインに差をつけるポイント 誕生日プレゼントにワインがおすすめの理由 そもそも、なぜ誕生日プレゼントにワインがおすすめなのでしょう。いくつか理由があります。   ワインの産地は世界中に広がり、同じ造り手の中に種類、スタイル、品種等が異なる様々なラインナップがあります。つまり、ワインの銘柄は無数にあるので、贈る相手に合うワインが必ず存在するのです! お祝い、食事、親しい人との楽しい時間、リラクゼーション、文化、クラフトマンシップ、洗練、高級感…等々、ワインという言葉から連想されるイメージは、特別感もしくは幸せな時間といったポジティブなもので、まさにプレゼントにぴったりです。 ドレスアップした高級感溢れる場面から、アウトドアで仲間とワイワイ楽しむカジュアルなシーンまで、幅広いシチュエーションで楽しめるのがワイン。価格帯も様々なので、プレゼントを贈る相手との関係性や贈るシーンに合わせた選び方ができます。 ワインは愛好家のためだけのプレゼントにはなりません。初心者から専門家のように詳しい方まで、あらゆる層にマッチするワインがあります。 ワインの中には長期熟成が可能なものもあるので、記念として残すという選択肢もできます。 プレゼントを選ぶ立場にも嬉しいメリットが。これから紹介するワインを選ぶポイントさえ押さえてしまえば、今後のプレゼント選びに困らなくなるのです。ワインの種類は無限大なので、銘柄を変えれば全く同じにならないですし、ワインは飲み物なので、相手が気に入った一本であれば、全く同じものを連投しても喜んでくれます。 ワインを贈りたくなってきませんか? 誕生日に贈るワインはどれがおすすめ?選ぶポイント 実際にワインを選ぶ際に必ず検討してほしいポイントが3つあります。価格帯、ワインの種類、味の好みです。予算は決められるけど、あとはさっぱり分からない…というケースもあるかと思います。そのような場合の選び方についてもアイディアを提示しますので、参考にしてみて下さい。 価格帯 まずは、予算です。3,000円、5,000円、1万円、もっと奮発する!といったように、大まかにイメージを設定するとワインの選択肢が絞られるので、選びやすくなります。 金額 想定されるシチュエーション 3,000円前後 カジュアルな関係の友人や兄弟姉妹へのちょっとした誕生日プレゼントに。 ワイン以外の誕生日プレゼントと合わせて贈る際に。 5,000円前後...

    ギフト特集
  • デザートワインとは?6つの種類や楽しむためのポイント、おすすめ商品3選も紹介!

    デザートワインとは?6つの種類や楽しむためのポイント、おすすめ商品3選も紹介!

      デザートワインは世界各国で生産されています。極甘口から程よい甘口もあり、様々な表情を見せる多種多様なワインはこの数年で日本でも需要の高まりを見せています。通常の赤ワイン・白ワインと比べ、甘口ワインというと、どれくらい甘いのか?どんな製法で造っているのか?ラベルを見ただけでは分かり辛い部分のあるので手が出しにくいかも知れませんが、デザートワインを知る事でワインの幅も広がってくることは間違いありません!デザートワインと一口に言っても、様々な製法で造られ、ワイン単体で楽しむだけではなく、お料理との相性が良いものもたくさんあります。本記事ではデザートワインの特徴や味わいを解説に加え、おすすめのデザートワインもご紹介します。 目次 デザートワインとは? デザートワインはどうやって造られる? デザートワイン6種類を紹介 デザートワインを楽しむためのポイント おすすめのデザートワイン3選 まとめ デザートワインとは? デザートワインに関して、世界的な定義はありませんが、一般的に甘いワインは全て「デザートワイン」と表現する事が出来ます。従って、優しい甘さのものから、一口飲むと思わず声が出てしまいそうな極甘口のタイプも存在します。そもそもデザートワインは、ブドウが持つ甘みのポテンシャルのみを用いて造るワインもあれば、特殊な醸造法を用いてブドウの凝縮度や糖度を高めて造るワインもあります。更に低アルコールの甘口もあれば、酒精強化して作る高アルコールも存在するため、一概に甘口ワインといっても本当にたくさんの種類が世界中にはあるのです。 デザートワインはどうやって造られる? デザートワインの造り方としては大きく2つあります。1つ目は糖度の高いブドウを使う(ブドウそのものの甘みを利用)という製法で、2つ目はブドウのアルコール発酵を途中で止めるという製法です。1つ目の製法では、 一般的に赤ワイン・白ワイン用で使うブドウを使用します。ワインのブドウに含まれる糖分が酵母の働きで発酵し、アルコールと二酸化炭素に変わる事で生まれるお酒で、ブドウ果汁(マスト)の糖分が全て消化されるか、容量パーセントで15度前後になると発酵が停止します。一般的に、糖度25度でアルコール15度前後のワインとなるため、糖度が25度以上のブドウでワインを造れば糖分が残る、甘口ワインが出来上がります。2つ目のブドウのアルコール発酵を途中で止める製法というのは、本来ブドウの糖分をアルコール発酵によって全て消化しきることで辛口ワインに仕上がるのを、途中で発酵を停止させることで糖分を残した甘口ワインに仕上がるのです。次の項で2つの製法を詳しく見ていきましょう。 糖度が高いブドウを使う 根底に糖度が低く、酸味を持ったブドウで甘口ワインを造ることは出来ないため、糖度が高いブドウを用いる必要がありますが、甘口ワインとなるブドウは自然の産物のため、生産地域がどこでも良いわけではなく、ワインと同じように「テロワール」が大切になります。糖度を上げる手法として、代表的なものが凍結させる(アイスワイン)、貴腐菌を付着させる(貴腐ワイン)、陰干しにする(パッシートなど)、収穫時期を遅らせる(ヴァンダンジュ・タルディヴなど)があります。アルコール発酵ではブドウの糖分をアルコールに変えますが、消化しきれないだけの糖分が果汁に含まれていれば、発酵後のワインの糖度を上げる事が可能でワインはアルコール度数が容量のパーセントで15度前後になると発酵が停止します。糖度25度でアルコール度数が15度前後になるため、25度よりも高い糖度を保つようにすることで、甘口ワインを造ることが出来るようになります。また、ブドウの水分を蒸発させることによって、ブドウの成分が凝縮されて糖度の高い果汁を搾汁出来るようになります。 ブドウのアルコール発酵を途中で止める アルコール発酵で、ブドウに含まれる糖分をアルコールに変えるという事はお伝えしましたが、その発酵を途中でやめればワインの残る糖分を増やすことが可能になります。この、「発酵を止める」ということが、甘口ワインを造るための2つ目の手法になります。発酵を途中で止める方法は、①冷却する②二酸化硫黄を添加する③ブランデーなどアルコール度数の高いお酒を添加するという3つの方法があります。ちなみにドイツで造られる低アルコールの中甘口ワインの多くはアルコール発酵を途中で止める製法を用いています。 デザートワイン6種類を紹介 デザートワインは様々なタイプがあるとお伝えしましたが、ここでは代表的な6種類をご紹介します。デザートワインというカテゴリーでよく耳にする、貴腐ワインやアイスワインを筆頭に特殊な技法で造られる甘口ワインを理解すれば、より楽しいワインライフが広がります。 貴腐ワイン 貴腐ワインは貴腐菌というカビ菌がブドウの果皮に付着することによって造ることができるワインです。貴腐とはその名の通り、「高貴なる腐敗」を意味し、カビまみれのブドウからは想像し難い極上の甘口ワインとなるのです。貴腐ブドウは特殊な菌によって生まれますが、非常に凝縮したリッチな甘みが特徴的な味わいとなり、貴腐ワインを飲んだことで甘口ワインに目覚めたという愛好家も多いのではないでしょうか。貴腐ワインは人を虜にしてしまう、そんな魅力があります。原料となる貴腐ブドウは一般的な白ワイン品種(辛口)と同じですが、そのブドウにボトリティス・シネリアと呼ばれる菌に感染し貴腐ブドウを誕生させるのですが、どの産地でも栽培できるわけではなく、昼は乾燥し、夜は湿度が高く、そして朝は霧に覆われるなど・・・特殊な気候条件が必要になります。貴腐ブドウを造り出すのは容易ではなく、限られた環境でしか生み出せないのですが、どんな環境が適しているかというと、成熟期にブドウが完熟する事、そして朝晩の湿度が高い事、日中の気温が高い産地・・・この気候条件が揃う事で神様のいたずらによって、ブドウがボトリティス・シネリア菌に感染するのです。貴腐ワインは食後のデザートワインとして飲まれるのが一般的ですが、糖度が低く、酸味が快適な貴腐ワインは食前酒向きですし、今でこそシャンパーニュを食前酒に愉しむの主流になりましたが、1900年代後半は、貴腐ワインを食前酒として愉しまれる愛好家も多かったのです。そして、誰しもが聞いたことがある世界3大貴腐ワインという単語があり、フランス・ボルドーのソーテルヌ、ハンガリーのトカイ、ドイツのトロッケンベーレン・アウセレーゼがありますが、極上の貴腐ワインはブドウの樹1本から1杯分しか造れないものもあり、高価な貴腐ワインも存在します。 アイスワイン アイスワインはその名の通り、ブドウが樹上で凍結した状態の時に収穫し、凍ったまま圧搾して造る甘口ワインです。アイスワインも貴腐ワイン同様に、凝縮された甘みがあるのですが、酸味が心地よく貴腐ワインに比べるとアルコール度数が低いワインが多く、ワイン初心者の方も入りやすい味わいです。ワイン産地の中でも冷涼な産地でなければアイスワインは生み出せませんが、最も有名なのがドイツとカナダです。ドイツは18世紀末、収穫前に寒波が襲い、ブドウの全てが凍ってしまい、破棄するはずのブドウからワインを造ったところ、美味しい甘口が出来たことがきっかけです。カナダは世界で最もアイスワインを生産している国となり、500以上のワイナリーがある中、アイスワインを生産しているワイナリーはなんと100軒以上で、カナダに存在する1/5がアイスワインを生産しています。気温が0度を下回るとブドウが凍るのですが、アイスワインを名乗るためにはドイツではマイナス7度以下、カナダではマイナス8度以下で収穫しなければならない厳しい規定があり、希少価値も高いのですが最近は地球温暖化の影響を受けて生産することが年々難しくなってきています。 ストローワイン ストローワインは収穫したブドウを風通しの良いところで乾燥させ、ブドウの凝縮度を高めて造るデザートワインです。収穫後に上手く乾燥させるには、温暖な環境が必要ですし、腐った粒から腐敗病が広がらないように、粒をしっかりと選果する必要があります。ストローの意味は、英語で「藁」の意味があり、藁の上で乾燥させることがこのワインの由来になっています。藁の上でブドウを保管する事で、ブドウ内の水分が蒸発し、凝縮した糖度だけが残り、いわゆる干しブドウになるのですが、レーズンを集めて搾汁するのがイメージしやすいかも知れませんね。コクがあって優美な甘さが味わえるのもストローワインの特徴です。ストローワインは貴腐ワインやアイスワインに比べて糖度とアルコール度数が高いため、長期熟成に向いているといわれており、そのまま飲んでも良し、冬場のお菓子(シュトーレン)などの隠し味に使うのもお勧めです。フランスだとジュラ地方やローヌ地方で造られれる、ヴァン・ド・パイユが有名ですがフランス以外だとイタリアのヴェネト州のレチョート、トスカーナ州のヴィンサントが有名ですね。 遅摘みワイン(レイトハーヴェスト) 遅摘みワインは完熟したブドウの収穫を遅らせ、水分が蒸発し糖度が上がった遅摘みのブドウから造る甘口ワインです。貴腐ワインほどの糖度は得られませんが、収穫のタイミングを遅らせるだけでも十分糖度の高いブドウを収穫することが可能で、レイトハーヴェストと呼ばれています。フランスだと、南西地方のジュランソン、アルザス地方ではヴァンダンジュ・タルディヴ(遅摘み)という名称になりますが、この他にもイタリアやニュージーランドでも生産がされています。実は日本国内でも造られており、北海道のケルナー種で造られたものが有名です。世界的に高い評価を得ているので是非飲んで頂きたい1本です。 モスカート・ダスティ モスカートは元々、ギリシャ原産の品種ですが、現在はイタリアやフランスでも栽培をされており、主にイタリアで主要品種として使われていますが、フランスではミュスカという名前で親しまれています。モスカート・ダスティはイタリアのピエモンテ州・アスティ地域が生産地のワインで、モスカートのビアンコ種と呼ばれるブドウで造ったワインを指します。ワインの区分ではスパークリングワインに当たり、微発泡の爽やかで繊細な甘みがある事から食前酒はもちろん、スイーツとの相性も抜群です。ブドウに含まれる糖分の多くがアルコール分解されてしまう前に発酵を止めるため、アルコール度数が低い甘口のワインになり、更にアルコール度5%なので、お酒があまり強くない人にもお勧めです。...

    ワインの豆知識

    デザートワインとは?6つの種類や楽しむためのポイント、おすすめ商品3選も紹介!

      デザートワインは世界各国で生産されています。極甘口から程よい甘口もあり、様々な表情を見せる多種多様なワインはこの数年で日本でも需要の高まりを見せています。通常の赤ワイン・白ワインと比べ、甘口ワインというと、どれくらい甘いのか?どんな製法で造っているのか?ラベルを見ただけでは分かり辛い部分のあるので手が出しにくいかも知れませんが、デザートワインを知る事でワインの幅も広がってくることは間違いありません!デザートワインと一口に言っても、様々な製法で造られ、ワイン単体で楽しむだけではなく、お料理との相性が良いものもたくさんあります。本記事ではデザートワインの特徴や味わいを解説に加え、おすすめのデザートワインもご紹介します。 目次 デザートワインとは? デザートワインはどうやって造られる? デザートワイン6種類を紹介 デザートワインを楽しむためのポイント おすすめのデザートワイン3選 まとめ デザートワインとは? デザートワインに関して、世界的な定義はありませんが、一般的に甘いワインは全て「デザートワイン」と表現する事が出来ます。従って、優しい甘さのものから、一口飲むと思わず声が出てしまいそうな極甘口のタイプも存在します。そもそもデザートワインは、ブドウが持つ甘みのポテンシャルのみを用いて造るワインもあれば、特殊な醸造法を用いてブドウの凝縮度や糖度を高めて造るワインもあります。更に低アルコールの甘口もあれば、酒精強化して作る高アルコールも存在するため、一概に甘口ワインといっても本当にたくさんの種類が世界中にはあるのです。 デザートワインはどうやって造られる? デザートワインの造り方としては大きく2つあります。1つ目は糖度の高いブドウを使う(ブドウそのものの甘みを利用)という製法で、2つ目はブドウのアルコール発酵を途中で止めるという製法です。1つ目の製法では、 一般的に赤ワイン・白ワイン用で使うブドウを使用します。ワインのブドウに含まれる糖分が酵母の働きで発酵し、アルコールと二酸化炭素に変わる事で生まれるお酒で、ブドウ果汁(マスト)の糖分が全て消化されるか、容量パーセントで15度前後になると発酵が停止します。一般的に、糖度25度でアルコール15度前後のワインとなるため、糖度が25度以上のブドウでワインを造れば糖分が残る、甘口ワインが出来上がります。2つ目のブドウのアルコール発酵を途中で止める製法というのは、本来ブドウの糖分をアルコール発酵によって全て消化しきることで辛口ワインに仕上がるのを、途中で発酵を停止させることで糖分を残した甘口ワインに仕上がるのです。次の項で2つの製法を詳しく見ていきましょう。 糖度が高いブドウを使う 根底に糖度が低く、酸味を持ったブドウで甘口ワインを造ることは出来ないため、糖度が高いブドウを用いる必要がありますが、甘口ワインとなるブドウは自然の産物のため、生産地域がどこでも良いわけではなく、ワインと同じように「テロワール」が大切になります。糖度を上げる手法として、代表的なものが凍結させる(アイスワイン)、貴腐菌を付着させる(貴腐ワイン)、陰干しにする(パッシートなど)、収穫時期を遅らせる(ヴァンダンジュ・タルディヴなど)があります。アルコール発酵ではブドウの糖分をアルコールに変えますが、消化しきれないだけの糖分が果汁に含まれていれば、発酵後のワインの糖度を上げる事が可能でワインはアルコール度数が容量のパーセントで15度前後になると発酵が停止します。糖度25度でアルコール度数が15度前後になるため、25度よりも高い糖度を保つようにすることで、甘口ワインを造ることが出来るようになります。また、ブドウの水分を蒸発させることによって、ブドウの成分が凝縮されて糖度の高い果汁を搾汁出来るようになります。 ブドウのアルコール発酵を途中で止める アルコール発酵で、ブドウに含まれる糖分をアルコールに変えるという事はお伝えしましたが、その発酵を途中でやめればワインの残る糖分を増やすことが可能になります。この、「発酵を止める」ということが、甘口ワインを造るための2つ目の手法になります。発酵を途中で止める方法は、①冷却する②二酸化硫黄を添加する③ブランデーなどアルコール度数の高いお酒を添加するという3つの方法があります。ちなみにドイツで造られる低アルコールの中甘口ワインの多くはアルコール発酵を途中で止める製法を用いています。 デザートワイン6種類を紹介 デザートワインは様々なタイプがあるとお伝えしましたが、ここでは代表的な6種類をご紹介します。デザートワインというカテゴリーでよく耳にする、貴腐ワインやアイスワインを筆頭に特殊な技法で造られる甘口ワインを理解すれば、より楽しいワインライフが広がります。 貴腐ワイン 貴腐ワインは貴腐菌というカビ菌がブドウの果皮に付着することによって造ることができるワインです。貴腐とはその名の通り、「高貴なる腐敗」を意味し、カビまみれのブドウからは想像し難い極上の甘口ワインとなるのです。貴腐ブドウは特殊な菌によって生まれますが、非常に凝縮したリッチな甘みが特徴的な味わいとなり、貴腐ワインを飲んだことで甘口ワインに目覚めたという愛好家も多いのではないでしょうか。貴腐ワインは人を虜にしてしまう、そんな魅力があります。原料となる貴腐ブドウは一般的な白ワイン品種(辛口)と同じですが、そのブドウにボトリティス・シネリアと呼ばれる菌に感染し貴腐ブドウを誕生させるのですが、どの産地でも栽培できるわけではなく、昼は乾燥し、夜は湿度が高く、そして朝は霧に覆われるなど・・・特殊な気候条件が必要になります。貴腐ブドウを造り出すのは容易ではなく、限られた環境でしか生み出せないのですが、どんな環境が適しているかというと、成熟期にブドウが完熟する事、そして朝晩の湿度が高い事、日中の気温が高い産地・・・この気候条件が揃う事で神様のいたずらによって、ブドウがボトリティス・シネリア菌に感染するのです。貴腐ワインは食後のデザートワインとして飲まれるのが一般的ですが、糖度が低く、酸味が快適な貴腐ワインは食前酒向きですし、今でこそシャンパーニュを食前酒に愉しむの主流になりましたが、1900年代後半は、貴腐ワインを食前酒として愉しまれる愛好家も多かったのです。そして、誰しもが聞いたことがある世界3大貴腐ワインという単語があり、フランス・ボルドーのソーテルヌ、ハンガリーのトカイ、ドイツのトロッケンベーレン・アウセレーゼがありますが、極上の貴腐ワインはブドウの樹1本から1杯分しか造れないものもあり、高価な貴腐ワインも存在します。 アイスワイン アイスワインはその名の通り、ブドウが樹上で凍結した状態の時に収穫し、凍ったまま圧搾して造る甘口ワインです。アイスワインも貴腐ワイン同様に、凝縮された甘みがあるのですが、酸味が心地よく貴腐ワインに比べるとアルコール度数が低いワインが多く、ワイン初心者の方も入りやすい味わいです。ワイン産地の中でも冷涼な産地でなければアイスワインは生み出せませんが、最も有名なのがドイツとカナダです。ドイツは18世紀末、収穫前に寒波が襲い、ブドウの全てが凍ってしまい、破棄するはずのブドウからワインを造ったところ、美味しい甘口が出来たことがきっかけです。カナダは世界で最もアイスワインを生産している国となり、500以上のワイナリーがある中、アイスワインを生産しているワイナリーはなんと100軒以上で、カナダに存在する1/5がアイスワインを生産しています。気温が0度を下回るとブドウが凍るのですが、アイスワインを名乗るためにはドイツではマイナス7度以下、カナダではマイナス8度以下で収穫しなければならない厳しい規定があり、希少価値も高いのですが最近は地球温暖化の影響を受けて生産することが年々難しくなってきています。 ストローワイン ストローワインは収穫したブドウを風通しの良いところで乾燥させ、ブドウの凝縮度を高めて造るデザートワインです。収穫後に上手く乾燥させるには、温暖な環境が必要ですし、腐った粒から腐敗病が広がらないように、粒をしっかりと選果する必要があります。ストローの意味は、英語で「藁」の意味があり、藁の上で乾燥させることがこのワインの由来になっています。藁の上でブドウを保管する事で、ブドウ内の水分が蒸発し、凝縮した糖度だけが残り、いわゆる干しブドウになるのですが、レーズンを集めて搾汁するのがイメージしやすいかも知れませんね。コクがあって優美な甘さが味わえるのもストローワインの特徴です。ストローワインは貴腐ワインやアイスワインに比べて糖度とアルコール度数が高いため、長期熟成に向いているといわれており、そのまま飲んでも良し、冬場のお菓子(シュトーレン)などの隠し味に使うのもお勧めです。フランスだとジュラ地方やローヌ地方で造られれる、ヴァン・ド・パイユが有名ですがフランス以外だとイタリアのヴェネト州のレチョート、トスカーナ州のヴィンサントが有名ですね。 遅摘みワイン(レイトハーヴェスト) 遅摘みワインは完熟したブドウの収穫を遅らせ、水分が蒸発し糖度が上がった遅摘みのブドウから造る甘口ワインです。貴腐ワインほどの糖度は得られませんが、収穫のタイミングを遅らせるだけでも十分糖度の高いブドウを収穫することが可能で、レイトハーヴェストと呼ばれています。フランスだと、南西地方のジュランソン、アルザス地方ではヴァンダンジュ・タルディヴ(遅摘み)という名称になりますが、この他にもイタリアやニュージーランドでも生産がされています。実は日本国内でも造られており、北海道のケルナー種で造られたものが有名です。世界的に高い評価を得ているので是非飲んで頂きたい1本です。 モスカート・ダスティ モスカートは元々、ギリシャ原産の品種ですが、現在はイタリアやフランスでも栽培をされており、主にイタリアで主要品種として使われていますが、フランスではミュスカという名前で親しまれています。モスカート・ダスティはイタリアのピエモンテ州・アスティ地域が生産地のワインで、モスカートのビアンコ種と呼ばれるブドウで造ったワインを指します。ワインの区分ではスパークリングワインに当たり、微発泡の爽やかで繊細な甘みがある事から食前酒はもちろん、スイーツとの相性も抜群です。ブドウに含まれる糖分の多くがアルコール分解されてしまう前に発酵を止めるため、アルコール度数が低い甘口のワインになり、更にアルコール度5%なので、お酒があまり強くない人にもお勧めです。...

    ワインの豆知識
  • 北海道・余市 ドメーヌタカヒコ

    北海道・余市 ドメーヌタカヒコ

    日本ワインコラム 北海道・余市 ドメーヌタカヒコ / vol.3 ----- 訪問日:2023年9月6日 / vol.1 はこちら/ vol.2 はこちら 3度目となる曽我さんへの取材。 11月23日に申し込み開始となる北海道余市町へのふるさと納税の返礼品として用意された「ドメーヌ・タカヒコ ヨイチ・ノボリ ニ 2022」についてのアレコレをお伺いすることを目的に訪問した。 ふるさと納税の返礼品を手掛けることになったきっかけとは? 2022年3月、オーストリアに本社がある老舗ワイングラスメーカーの「リーデル・ジャパン」と余市町は、ワイン産地としての余市の魅力を広く伝えるべく、包括連携協定を結んでいる。この協定をベースに、同年8月に東京リーデル銀座店の一角で余市ワインに関するイベントが行われたので、読者の中には、イベント参加を通じてご存知の方もおられるかもしれない。 ▲ リーデル銀座店で設けられた余市ワインツーリズムポップアップコーナーの様子。リーデル・ジャパンのホームページより。 協定を通じた連携はイベント開催に留まらない。今回の余市町へのふるさと納税返礼品プロジェクトもその一つだ。そこで白羽の矢が立ったのが、そう、ドメーヌ・タカヒコ。リーデル・ジャパンと余市町町長の双方から熱烈なラブコールがあり、受けたそうだ。 消費者としては、「お~❤」である。国内のみならず、世界的にも有名なワイナリーであるドメーヌ・タカヒコ。どの商品もあっという間に完売してしまう、日本で最も入手困難といっても過言ではないワインを試せるチャンスだ。しかも、ふるさと納税を通じて、ワインを軸にまちづくりを進めようとする余市町の取り組みの後押しができるのだから、ワインラバーとしては「喜んで!」の一言に尽きる。 ▲ ワインが眠る樽が積み上げられている姿はとても美しい! 返礼品の内容とは? 気になる返礼品の中身を聞いてみた。なんと、「返礼品用にワインを特別に仕込んだ」と曽我さんは仰るではないか。その名は「ドメーヌ・タカヒコ ヨイチ・ノボリ 二 2022」。商品名にある「ニ」に、今回のワインの秘密が隠されているそうだ。...

    日本ワインコラム

    北海道・余市 ドメーヌタカヒコ

    日本ワインコラム 北海道・余市 ドメーヌタカヒコ / vol.3 ----- 訪問日:2023年9月6日 / vol.1 はこちら/ vol.2 はこちら 3度目となる曽我さんへの取材。 11月23日に申し込み開始となる北海道余市町へのふるさと納税の返礼品として用意された「ドメーヌ・タカヒコ ヨイチ・ノボリ ニ 2022」についてのアレコレをお伺いすることを目的に訪問した。 ふるさと納税の返礼品を手掛けることになったきっかけとは? 2022年3月、オーストリアに本社がある老舗ワイングラスメーカーの「リーデル・ジャパン」と余市町は、ワイン産地としての余市の魅力を広く伝えるべく、包括連携協定を結んでいる。この協定をベースに、同年8月に東京リーデル銀座店の一角で余市ワインに関するイベントが行われたので、読者の中には、イベント参加を通じてご存知の方もおられるかもしれない。 ▲ リーデル銀座店で設けられた余市ワインツーリズムポップアップコーナーの様子。リーデル・ジャパンのホームページより。 協定を通じた連携はイベント開催に留まらない。今回の余市町へのふるさと納税返礼品プロジェクトもその一つだ。そこで白羽の矢が立ったのが、そう、ドメーヌ・タカヒコ。リーデル・ジャパンと余市町町長の双方から熱烈なラブコールがあり、受けたそうだ。 消費者としては、「お~❤」である。国内のみならず、世界的にも有名なワイナリーであるドメーヌ・タカヒコ。どの商品もあっという間に完売してしまう、日本で最も入手困難といっても過言ではないワインを試せるチャンスだ。しかも、ふるさと納税を通じて、ワインを軸にまちづくりを進めようとする余市町の取り組みの後押しができるのだから、ワインラバーとしては「喜んで!」の一言に尽きる。 ▲ ワインが眠る樽が積み上げられている姿はとても美しい! 返礼品の内容とは? 気になる返礼品の中身を聞いてみた。なんと、「返礼品用にワインを特別に仕込んだ」と曽我さんは仰るではないか。その名は「ドメーヌ・タカヒコ ヨイチ・ノボリ 二 2022」。商品名にある「ニ」に、今回のワインの秘密が隠されているそうだ。...

    日本ワインコラム
  • ラリュー ブルゴーニュ・アリゴテ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020

    ラリュー ブルゴーニュ・アリゴテ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020

    Go to slide 1 Go to slide 2 Go to slide 3 Go to slide 4 小山田 わいじょりーな 吉川 本名 いとう 山本 人見 時田 菅原 吉永 CASE 01 秋晴れのお天気に誘われて・・・ Cave...

    Staff Blog ~僕の、私の、ワインのある暮らし

    ラリュー ブルゴーニュ・アリゴテ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020

    Go to slide 1 Go to slide 2 Go to slide 3 Go to slide 4 小山田 わいじょりーな 吉川 本名 いとう 山本 人見 時田 菅原 吉永 CASE 01 秋晴れのお天気に誘われて・・・ Cave...

    Staff Blog ~僕の、私の、ワインのある暮らし
  • チェレット
    アルバを熟知するファミリーが造る味わい

    チェレット

    Ceretto チェレット アルバのテロワールを知り尽くすファミリーだからこそ可能な最上のワイン。そして今はワインを越えてアルバ文化全体の継承者となりつつある… 2024.02.15 --- writer Yamamoto web サイト https://www.ceretto.com/ 目次 ピエモンテの特徴 ワイナリーの歴史 畑の特徴 醸造の特徴 ワインだけじゃない! 1. ピエモンテの特徴 イタリア北西部に位置するピエモンテ州にあるアルバ。白トリュフを始めとする美食の街として有名であると同時に、街の西側に「ワインの王」や「王のワイン」と称されるバローロが、東側には「ワインの女王」や「バローロの弟分」と称されるバルバレスコがあるなど、ワインの銘醸地として名を馳せる場所でもある。 ▲ 石畳が映える夜の旧市街。どこを切り取っても美しい。 ▲ 運よく、白トリュフが解禁となったタイミングでアルバを訪問。白トリュフで飾られたショーウィンドウも美しい。 ピエモンテ州は、「山の足(麓)」という意味の名が示す通り、北側と西側をアルプス山脈に、南東側をアペニン山脈に囲まれている。東側はパダーノ平野で開けているが、平地が少ない山岳地帯だ。尚、ワイン用のブドウは、主に丘陵地帯で栽培されている。北側にアルプス山脈があることで、冷たい北風から守られてはいるが、イタリアの中では涼しい地域で、夏は暑く冬は寒い大陸性気候。アルプス山脈はきれいな雪解け水をもたらし、イタリアの中では水に恵まれた産地でもある。 ▲ もちろん、日中の街並みも美しい。現代的なアートが古い街並みに溶け込んでいる。 2. ワイナリーの歴史 今回お話を伺ったのは、チェレットの3世代目の一人であるフェデリコ氏。 ▲...

    造り手のホンネに迫る。
    アルバを熟知するファミリーが造る味わい

    チェレット

    Ceretto チェレット アルバのテロワールを知り尽くすファミリーだからこそ可能な最上のワイン。そして今はワインを越えてアルバ文化全体の継承者となりつつある… 2024.02.15 --- writer Yamamoto web サイト https://www.ceretto.com/ 目次 ピエモンテの特徴 ワイナリーの歴史 畑の特徴 醸造の特徴 ワインだけじゃない! 1. ピエモンテの特徴 イタリア北西部に位置するピエモンテ州にあるアルバ。白トリュフを始めとする美食の街として有名であると同時に、街の西側に「ワインの王」や「王のワイン」と称されるバローロが、東側には「ワインの女王」や「バローロの弟分」と称されるバルバレスコがあるなど、ワインの銘醸地として名を馳せる場所でもある。 ▲ 石畳が映える夜の旧市街。どこを切り取っても美しい。 ▲ 運よく、白トリュフが解禁となったタイミングでアルバを訪問。白トリュフで飾られたショーウィンドウも美しい。 ピエモンテ州は、「山の足(麓)」という意味の名が示す通り、北側と西側をアルプス山脈に、南東側をアペニン山脈に囲まれている。東側はパダーノ平野で開けているが、平地が少ない山岳地帯だ。尚、ワイン用のブドウは、主に丘陵地帯で栽培されている。北側にアルプス山脈があることで、冷たい北風から守られてはいるが、イタリアの中では涼しい地域で、夏は暑く冬は寒い大陸性気候。アルプス山脈はきれいな雪解け水をもたらし、イタリアの中では水に恵まれた産地でもある。 ▲ もちろん、日中の街並みも美しい。現代的なアートが古い街並みに溶け込んでいる。 2. ワイナリーの歴史 今回お話を伺ったのは、チェレットの3世代目の一人であるフェデリコ氏。 ▲...

    造り手のホンネに迫る。